1級管工事施工管理技士 第一次検定 合格体験記|1回落ちてから独学2週間で受かった勉強法と難易度
7月も終わりに近づいて、東海地方は毎日うんざりするような暑さが続いていますが😨 この時期になると、そろそろ秋の試験に向けて動き出す方も多いのではないでしょうか。
私は1級管工事施工管理技士の第一次検定を、1回落ちてから2回目で合格しました。完全な独学です。
この記事では、1回目になぜ落ちたのか、2回目に何を変えたのかを包み隠さず書いておきます。とくに「応用能力であと1問足りなかった」という落ち方をした方には、刺さる話があるかもしれません。
【結論】どれくらい勉強すれば受かるのか
- 1回目:勉強期間1週間 → 1点足りず不合格
- 2回目:勉強期間2週間 → 合格
- 教材は過去問だけ。参考書は買っていません
- 使ったのは過去問10年分を2周、YouTubeのGET研究所、Webの過去問.com
- 1日の勉強時間は昼休み+帰宅後の2〜3時間
先に言っておきます。2週間は短いです。
私は先に土木施工管理技士の勉強をしていたので、その下地がありました。同じ勉強法をゼロから始める方は、もっと余裕を持ったほうがいいと思います。それに、1回目は1週間で挑んで実際に落ちています。
【試験の基本情報】受験資格が緩和されて受けやすくなった
まず、意外と知られていない前提から。第一次検定に合格した時点で名乗れるのは「1級管工事施工管理技士補」です。「1級管工事施工管理技士」になるのは第二次検定に合格してから。この記事は第一次検定=技士補までの話になります。
そのうえで、この第一次検定は受検資格が大幅に緩和されました。学歴や実務経験年数を問わず、年度末時点で19歳以上なら誰でも受検できます。
年度末時点で19歳以上という条件さえ満たせば、実務未経験でも、在学中の学生でも受検できるということです。
合格基準は「二段構え」なので要注意
ここが第一次検定のいちばんの落とし穴です。合格するには全体の得点だけでなく、「応用能力」の得点も基準を満たす必要があります。
つまり全体で余裕があっても、応用能力だけで足切りに遭うことがあるわけです。……はい、私がそれです😅
応用能力は四肢二択(4つの選択肢から2つ選ぶ)形式で出題されます。※合格基準は年度によって変わることがあるので、受験する年の公式発表を必ず確認してください。
【難易度】合格率は下がっている。年度で別物と思ったほうがいい
受検資格が緩和された令和6年度の第一次検定は、合格率52.3%でした。過去問をしっかり解いてきた人なら実務経験がなくても十分に届く出題で、実際かなり受かりやすい年だったと思います。
私はこの結果を見て「ここまで簡単だと、来年度は出題傾向が変わるかもしれない」と書いていたのですが……。
翌年の令和7年度は38.7%。令和6年度から13.6ポイント下がりました。
受検者23,826人に対して合格者9,224人(2026年7月時点で確認できる直近の公表値)。受けやすくはなりましたが、易しいままではありません。
あくまで令和6年度と令和7年度を並べた比較なので、これだけで「年々難しくなる」とは言えません。ただ、「去年の合格率が高かったから」という理由で油断しないほうがいいのは確かだと思います。年度によって別物と思って準備するのが安全だと思います。
【1回目】1点足りずに落ちた話
1回目の受験は、勉強期間1週間で挑みました。
試験が終わって自己採点をしたのですが、計算してみると1点足りない。しかも、試験中に答えを書き直した問題を間違えていました。 あれは今でも印象に残っています😨 最初の答えのままにしておけば……と何度思ったことか。
枕を涙で濡らしました。
落ちた原因は、シンプルに勉強不足
ふり返ると原因ははっきりしていて、1週間しか勉強しなかったからです。学習量が足りていませんでした。
やり方も、過去問を順番に解いていくだけ。応用能力を特別に意識して対策していたわけでもありません。今思えば、届かなくて当然だったなと思います。
【2回目】変えたのは「勉強時間」だけ
では2回目に何を変えたのか。結論から言うと、勉強時間を増やしただけです。
特別なテクニックを使ったわけでも、高い教材を買ったわけでもありません。1週間を2週間にした。それだけです。
過去問10年分を2周
やったことは過去問10年分を2周。これに尽きます。
進め方はシンプルで、ひたすら問題を解く → 間違えた箇所を学習する → また解く。この繰り返しだけです。余分なことは一切やっていません。
応用能力は「特別な対策」をしていない
応用能力の対策を知りたい方も多いと思うのですが、私は普通の四択と解き方を変えていません。
四肢二択という形式ではありますが、結局のところ管工事に対する知識量を試されているだけだと思っています。小手先のテクニックより、たくさんの問題を解いて頭に入れること。それが応用能力の対策にもなります。
逆に言うと、全体の点数を取れていても知識の穴があるところを応用能力で突かれるということです。1回目の私がまさにそれでした。
「やらなくてよかったこと」はありません
よくある「これは無駄だった」という話を期待されるかもしれませんが、私にはありません。
管工事は他の施工管理技士と比べて出題範囲が狭いので、やった分だけ返ってきます。中途半端に削るより、しっかり勉強したほうが早いと思います。
【教材】買ったのは過去問だけ。あとは無料
完全独学です。講習会も通信講座も受けていません。使ったのはこの3つだけでした。
- 過去問(参考書は買っていません)
- YouTube「GET研究所」…… 土木施工管理技士のときからお世話になっているチャンネルです
- Webサイト「過去問.com」…… 繰り返し解いて、そのまま解説を見られるのがありがたい。おすすめです
参考書を分厚く読み込むより、過去問を解いて、間違えたところを解説で潰すほうが、私には合っていました。過去問.comはスマホでも回せるので、細切れの時間と相性がいいです。
【勉強時間】休みが少ない職場で、どう時間を作ったか
当時は制度上の年間休日は120日ながら、休日出勤で実際に休めたのは年60〜65日ほどという職場で、24時間365日の緊急対応もある環境でした。まとまった勉強時間なんて取れません。
なので私は、だらだらとスケジュールを引くのをやめました。 というより、そういうのが苦手なんです😅
やったのは「仕事以外の時間は勉強に当てる」だけ
- 昼休み
- 移動時間
- 帰宅してやることを終えてから、寝るまでの2〜3時間
細かい計画は立てず、勉強に当てられる時間が来たら勉強する。それだけです。細切れの時間はスマホで過去問.comを回し、まとまった時間が取れる夜に集中して解く、という感じでした。
直前期にやったこと……はありません
よく「直前期は何をしましたか」と聞かれそうですが、そもそもやり始めが直前期なので(笑)
2週間ずっと、ひたすら問題を解いて、間違えた箇所を学習して、また解く。この繰り返しでした。
【試験当日】会場までの移動を甘く見ないこと
当日について、これだけは伝えておきたいことがあります。
会場までの交通手段と移動時間は、事前に必ず調べておいてください。
会場は大学などの教育機関になることが多いです。ここが盲点で、敷地に着いてから教室にたどり着くまでに手間取ることがあります。広いキャンパスだと建物を探すだけでもけっこうかかります。
会場の最寄り駅までのルートだけでなく、「敷地内でどこまで歩くのか」まで見ておくと安心です。試験前に走り回って息を切らすのは、もったいないですからね。
【これから受ける人へ】未経験の人と、現場経験がある人へ
実務未経験の方がつまずきやすいところ
受験資格が緩和されて実務未経験でも受けられるようになりましたが、正面から立ちはだかるのが専門用語と管種の多さです。
管の種類ひとつとっても数が多く、現場経験がないと作業のイメージが湧かないので、そこは苦労すると思います。逆に言えば、知識量でカバーできる部分でもあります。
現場経験がある人が油断しやすいところ
これは経験者にこそ読んでほしいのですが、現場でしか通用しない言葉ややり方を、そのまま試験に持ち込もうとする人がいます。
現場では通じても、試験では通じません。正しい言葉と正しい説明を心がけたほうがいいです。「知っているつもり」がいちばん危ないところだと思います。
2級を飛ばして1級から受けるのはアリ?
第一次検定だけなら、土木も管工事もしっかり勉強すれば合格できる試験だと思っています。ですので、自信と意欲がある方は1級から受けてみるのはアリだと思います。
ただし、第一次検定に受かってもすぐに第二次検定を受けられるわけではありません。 令和6年度からの新しい受検資格では、第一次検定に合格したあと所定の実務経験が求められます。年数は区分によって変わるので、受検する年度の公式の受検の手引で必ず確認してください。
【第二次検定について】私は受けません
よく聞かれるので書いておきます。2026年7月時点で、私は第二次検定を受ける予定はありません。
理由はシンプルで、今の仕事では評価されないからです。建設コンサルタント業界に転職したので、現場の施工管理とは求められるものが変わりました。
転職活動でこの資格はどう評価されたか
ここは実際のところを書いておきます。
- 人物評価としては高く評価された。「仕事以外の時間を使って勉強し、合格している=努力できる人」と見てもらえました
- 資格手当や実務的な評価は、まったくありません(笑)
つまり「資格そのもの」ではなく「資格を取った過程」が効いたということです。転職を考えている方は、この温度差は知っておいて損はないと思います。
転職そのものの話は下水道維持管理から建設コンサルへ転職した話に詳しく書いています。40代でのインフラ業界内キャリアチェンジに興味がある方はどうぞ。
よくある質問
Q. 独学でも合格できますか?
できます。私は完全独学で、参考書も買わず過去問だけで合格しました。ただし1回目は1週間の勉強で落ちています。独学かどうかより、量の問題だと思います。
Q. 勉強期間はどれくらい必要ですか?
私は2週間でしたが、土木施工管理技士の勉強をしていた下地があったうえでの話です。ゼロから始める方はもっと余裕を持ったほうがいいと思います。
Q. 応用能力の対策は何をすればいいですか?
特別なことはしていません。四肢二択という形式ではありますが、問われているのは管工事の知識量です。過去問を数多く解いて頭に入れるのが結局いちばんの対策になります。
Q. 参考書は買ったほうがいいですか?
私は買いませんでした。過去問+解説で足りました。無料で使えるYouTube「GET研究所」とWebサイト「過去問.com」がよくできています。
Q. 実務未経験でも受かりますか?
受験資格は緩和されているので受検自体はできます。実際に学生の合格者も出ています。ただし専門用語と管種の多さで苦労すると思うので、そのぶん知識を入れる時間が必要です。
Q. 合格率はどれくらいですか?
受験資格が緩和された年度は52.3%でしたが、その翌年度は38.7%まで下がりました(前年比 -13.6ポイント)。年度によって大きく変わります。
次にやること
この記事を読んで「受けてみようかな」と思った方へ。まず最初にやることは受検する年度の「受検の手引」を確認することです。受検資格も合格基準も年度で変わるので、ここを飛ばすと後で困ります。
そのうえで、今日から過去問を1年分解いてみてください。 参考書を買い揃えるより先に、まず1年分。手も足も出ないのか、意外といけそうなのかが分かれば、必要な勉強期間の見当がつきます。私が2週間で足りたのも、その感覚がつかめていたからだと思います。
以上、1級管工事施工管理技士 第一次検定の合格体験記でした。1回落ちてからの合格なので、「あと1問足りなかった」という悔しさはよく分かります。この記事が、これから受ける方の参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました😊

